庄内ボーイズ・活動日誌

山形県庄内地域で活動する野球チーム『庄内ボーイズ』の活動内容です

⑩ひとり言

飛び出せ海の外へ

飛び出せ海の外へ ―佐々木麟太郎選手へのエールー 花巻東高校・佐々木麟太郎選手のスタンフォード大学への進学が決まった。世界第2位の超名門校(2023年、東京大学39位)である。海外の大学での文武両道の道とはなんと素晴らしい選択だろうか。世界のトップ…

監督就任後最短での甲子園出場 

監督就任後最短での甲子園出場 1972年5月8日(月)晴れ。グランドには2日前の春季高校野球千葉県大会で敗退し、憔悴しきっている部員たちがいた。しかもその試合は相手投手のボールをバットに当てることすらできないという完敗であった。そんな活気の…

北朝鮮サッカーに学ぶ

北 朝鮮サッカーに学ぶ 10月1日から中国・杭州で開かれているアジア大会・男子サッカー準々決勝で日本は2-1で北朝鮮から勝利を収めた。 この試合は北朝鮮選手のラフプレー、マナーの悪さが国際社会からも指摘された。通常のサッカーではありえない危険…

変わりゆくJAPAN野球

変わりゆくJAPAN野球 第105回全国高校野球選手権記念大会の決勝戦は仙台育英VS慶応高校の間で争われた。 私はこれほどまでに冷めた目で決勝戦を観たことはなかった。なぜか両校とも応援する気になれない。 恵まれた環境と潤沢な資金。そうしたすべての条…

高校時代と今の投球動作との違いに思う

高校時代と今の投球動作に違い ―前田健太投手のYouTubeよりー 前田健太投手(広島―ドジャースーツインズ)はPL学園時代、桑田二世と言われた逸材で、2006年高校ドラフト1位で広島カープに入団した。2016年よりMLBドジャース入り、2021年トミー・ジョン手術を…

聴く力を磨こう

聴く力を磨く 宗教二世の問題が取りざたされている。周囲の無理解に失望しているという。ある二世が大学の時に初めてスクールカウンセラーに相談したところ「あなたは自分の人生を生きなさい」とアドバイスを受けたという。その言葉に何の疑問も持たずに軽々…

寛容であれ

寛容の精神こそ スリーボールツーストライクからの6球目アウトコーススライダーに大谷翔平投手の僚友トラウト選手のバットは空を切った。WBCで侍ジャパンは3大会ぶり3度目の世界制覇を成し遂げた。 その瞬間大谷投手は自らの帽子をそしてグラブまでもフロ…

脱スモールベースボール

脱スモールベースボール 衝撃的な一打を目の当りにした。それは今までに感じたことのない感覚であった。 3月6日に行われたWBC強化試合、日本VS阪神、大谷翔平選手は3回の第2打席で片膝をつきながらバックスクリーン右に3ランを放ち、5回の第3打席ではバット…

「ある高校生からの質問・投げる動作」 ーダニング・クルーガー効果ー

ある高校生より、質問がありまとめてみました。 一緒に考えましょう! 「バントもできねぇのかよ!」「なんでフォアボール出すんだ!」「胸に投げろ!」これは野球を知らない素人の指導者の言葉です。バント指導をする。正しい方向に投げられるように指導す…

成功とは一つではない

成功とは一つではない ―世界で活躍する人たちへー 日本の野球少年は国内の高校に進学、甲子園を目指しその後は大学、社会人へと進むのが一般的である。しかしこういった今までのレールに乗らない野球人生を歩もうとする若者が増えている。そればかりか高野連…

内なる戦い

内なる戦い 仙台育英高校の全国制覇は長い高校野球史の中でも特筆すべき出来事である。白河の関を越えたこともそうであるが、それ以上に高校野球で球速140㎞を超す投手を5人も擁し優勝を成し遂げたチームは今までなかった。報道によるとベンチに入ってい…

背番号18

背番号18 8月29日(金)東京ドームで行われた第93回都市対抗野球大会は横浜市・ENEOSが二連覇を狙う東京ガスを5-4で降し、9年振り12回目の優勝を果たした。9回表に登板したENEOSのエース柏原史陽投手は5連投ながら最後の打者をショートゴロに打ち取り、決勝戦…

人生は思うに任せぬ

人生は思うに任せぬ 長年コツコツと集めた書籍が存在感を失いつつある。きちんと整理されたスクラップブックも色あせてきた。私以外には無用の長物であろう。それでも私にとっては自分史の重要な1ページである。そう簡単にこの領域を侵されてはなるまい。し…

坪田名人のアンパンミット

坪田名人のアンパンミット 成東高校(千葉県)3年春に見た鈴木孝政投手のピッチングに強い衝撃を憶えた。全身バネのような軽やかなフォームの指先から離れたボールは今までに見たことのない特殊な球筋であった。そして物理に反する異次元のボールは心地よい音…

プライベートレッスン

プライベートレッスン アメリカの子ども達を取り巻くベースボール事情はメジャー顔負けの競争システムである。高額なプライベートレッスン、強豪チームへの選抜試験、落ちれば移籍は当たり前。そこには公平・平等を重視する日本の少年野球は存在しない。そも…

練習はどこも同じ!?

練習はどこも同じ!? 長年高校野球ファンの知人の兄は「色々な高校野球の練習を見てきたけど練習なんて大体どこも同じだよ」と言い切る。そして最後にこう締めくくる。 「一番大きな違いはここだよ、ここ!」と何度も胸を叩くのであった。 彼は駒大苫小牧高…

野球は危機か!? ~一人一人を大事に育てよう~

野球は危機か!? ~一人一人を大事に育てよう~ グランドでは小学生が野球に興じている。確かに以前に比べれば選手は少ないように思うが、あちこちでこの風景を見かける。コロナ禍とはいえ日本シリーズには多くの観客がタオル片手に応援している。また図書…

アンリトゥンルール(Unwritten Rules)―暗黙の規則―

アンリトゥンルール(Unwritten Rules) ―暗黙の規則― 野球というよりスポーツそのものに全く興味のない研究者は「野球なんて、勝ちたければエースに早いうちからぶつけてしまえばいいんだろ」とこともなげに私に言い放った。あまりにもストレートなその言葉…

選手の旬とチーム

選手の旬とチーム 家庭菜園と中学生の野球指導を同じ頃に始めた。 野菜作りの知識は全くなく、とにかく種や苗を購入し植えてみた。やがて種は芽を出し、苗は育つ。中学生の野球指導は、これまでの知識と経験を伝えることにした。しかしどちらも甘かった。 野…

軟骨の増殖を待つ

高校時代、肩痛に悩まされていた私は病院へ行った。そこで処方されたのが「ヒルドイド」であり、その後「モビラート」へ変わったように記憶している。 ヒルドイドやモビラートはいずれもドイツ製の鎮痛剤で、当時としてはかなり高価な薬であった。サロメチー…

OHIO!(おはよう!?)

OHIO!(おはよう!?) ここはフロリダ州ベロビーチにあるドジャースタウン。現在LAドジャースと星野監督率いる中日ドラゴンズのスプリングキャンプが行われている。 フロリダの空はいつもどこまでも抜けるような青空だが、今日は珍しく曇り空、今にも泣きだ…

村上豊氏を偲ぶ

村上豊氏を偲ぶ ―「科学する野球」著者― 「科学する野球」の著者村上豊氏をご存知だろか。 初めて出会ったのは1987年11月23日創設間もない花咲徳栄高校(埼玉県)のグランドであった。私はこの時、村上氏への知識はほとんどなく、今までと違う野球理論を提唱…

ピッチスマートに思う

ピッチスマート 先日少年野球を観戦した。イニングが終わると球場には「〇〇投手、先ほどの投球数20球、合計40球です」とアナウンスの声が響く。 こうした日本の投球制限は2014年MLB(メジャーリーグベースボール)が医師など専門家の意見を取り入れて提唱し…

愚かさを知る  ―ダニング・クルーガー効果―

愚かさを知る ―ダニング・クルーガー効果― ある酒屋に並んでいた大吟醸”ひとりよがり”に目を奪われた。目が奪われたというよりも心が奪われたのかもしれない。正にその時の私自身の生き方を現している言葉のように思われ、ハッと我に返った瞬間であった。 あ…

奪え、ポジション! ―数値化―

奪え、ポジション! ―数値化― 選手は一生懸命に練習に取り組んでいる。みんなを試合に出してやりたい。だが公式戦を控えポジションを決めなくてはいけない。そんな中、どうしても決めきれないポジションがある。 さてどうしよう? みんなが納得する方法はな…

 バットを持てる幸せ

バットを持てる幸せ 今日は練習日、朝ごはんをたらふく食べて出掛けよう。空は小雨模様、何とか午前中だけでも持ってくれないだろうか。雪もすっかり消え、選手達のグランドを走り回る姿が目に浮かぶ。 いつものように新聞に目を通す。 「エチオピア やまぬ…

改めて野球は楽しい

改めて 野球は 楽しい ―連敗中にもかかわらずー 今度こそはと臨んだ試合であったが勝たせてもらえなかった。連敗は続いている、というよりもこのチームになって、なかなか勝利に結びつかない。 試合の数日後、野球ノートを提出してくれる選手がいる。打撃成…

ツービート

ツービート ツービートは1972年(昭和47年)結成、浅草デビューを果たす。 私が浅草演芸ホールで観たのは1974頃だった。浅草演芸ホールは収容人数が300人程だったと思うが当時観客は30人もいなかった。漫談、ものまね、落語など数々の演芸が催されていた。 …

アデレードから庄内ボーイズの皆さんへ

アデレードから庄内ボーイズの皆さんへ オーストラリア・サウスオーストラリア州アデレード在住の渡辺さゆりさんから、次のようなメールが届きました。一部抜粋してお届けします。 コロナで2020年の予定は全てキャンセルで、今現在も「いつ日本に行ける…

永遠のドン・サットン投手

永遠のドン・サットン投手 吉田式ピッチングマシンのデモンストレーションの為にフロリダ州・ベロビーチにあるドジャースタウンに行った時のことである。 何面かあるグランドの一角にマシンをセットした。そこにドジャース投手陣がバント練習のために次々と…