庄内ボーイズ・活動日誌

山形県庄内地域で活動する野球チーム『庄内ボーイズ』の活動内容です

野球子屋について

2018年(平成28年)3月5日

 

“野球子屋”設立にあたり

 

佐藤 繁信

 

【設立の目的】

子ども達を取り巻く環境は一昔前とは大きく異なってきた。

公園で遊ぶ子ども達を見ても野球やサッカーなどで汗・泥まみれの姿に

お目にかかることはめったにない。親子でのキャッチボールもしかりである。

子ども達が公園に集まり興じるのはゲームに他ならない。

 

こうした環境を与えてしまったのは何を隠そうおとなである我々の責任である。

庄内の子ども達に元気になって欲しい。日本はおろか世界に通用する人材になって欲しい。

これまでの人生を振り返り、スポーツの原点(スポーツは楽しいものであること)、

人生の原点(学ぶことの喜び)を微力ながら伝えられたらと思い設立する。

 

【時代背景】

小・中学校の教師の働き方改革が叫ばれている。

言ってみれば授業以外での負担が大きすぎるという背景がある。

その一つが課外活動である。専門知識のない部活動の顧問となった場合の教師の

ストレス、負担は計り知れない。外部指導者によるスポーツ少年団の衰退も著しい。

少子化ばかりが問題とされるが、根本にはそれだけでは解決できない問題が

山積しているようである。原因は何であれ、最も大事な時期に中途半端な指導を受けざるをえない

子ども達にとってこれは大きな悲劇である。専門的知識を持つクラブチームへ、

才能あふれる子ども達が加入することは自然の流れである。

 

【野球を取り巻く環境】

2007年からの10年間で約30万人いた中学男子の野球部員は12万人に減少している。

野球部員減少の要因は「野球に最初に触れる小学生時代の親しみにくさ」

「中学校での指導者の絶対的な人数不足」(朝日新聞より)などが挙げられている。

さらに野球離れの主な要因として「親の負担」(高価な道具、土日の練習など)

「勝利至上主義」「野球漬けの生活」「暴力・パラハラ」などが挙げられている。

しかも日本の野球界に未だ精神主義・根性主義がはびこり、経験だけに頼る

非科学的な指導が行われている。

 

IOC国際オリンピック委員会)のオリンピック新種目を見ると「時間が短い」

「ルールのわかりやすい」スポーツが好まれ、「時間が長い」「ルールが複雑」な

野球は前近代的なスポーツと言えるのかもしれない。

 

しかし、幼少期からの野球少年が今に至っているのは「楽しかった」からに他ならず、

その野球の持つ楽しさを伝えなければならない。

 

【結 論】

ゴールデンエイジと呼ばれる年代にしっかりとした人類普遍の物理・科学に基づく

野球理論を指導することは必須である。小学生、中学生に「理論を教えてもわからない」

「練習(走れ!走れ!)あるのみ」は理論を知らない指導者の逃げ口上に過ぎない。

 

野球理論に基づいた正しい体の使い方(投げ方・打ち方・走り方)を理解した選手を

育成し、野球の楽しさ、また学ぶことの喜びを伝えることができればと思い設立する。

 

【活 動】

 主に小学生と指導者を対象に指導していきたいと思います。個人レッスンでもチーム指導でも構いません。それぞれ個人・チーム事情に合ったアドバイスができればと思います。

 小学生にも野球理論は必要です。また理論や動作を一番吸収する時期でもあります。指導者の皆さん、大切な子どもを守ることは大人の責任です。一緒に考えましょう。

 お気軽に連絡ください。

指導料はいただきません。但し、会場、施設使用料はご負担いただきます。庄内地区であれば交通費もいただきません。

   講習会テーマ

     ①「ほめて育てる」     ②「野球とベースボール」

     ③「投げる動作とその練習」 ④「打つ動作とその練習」

     ⑤「少年野球の練習方法」 他

 *これらのテーマでパワーポイントを使って解かりやすく解説、実技を行います。

 

私の略歴

1970年(昭和45年)3月 酒田市立第五中学校卒業

1970年(昭和45年)4月 千葉県習志野市立習志野高等学校入学

1972年(昭和47年)8月 第54回全国高等学校野球選手権大会出場

1977年(昭和52年)3月 芝浦工業大学卒業

1977年(昭和52年)4月 遊佐高等学校野球部監督就任

1978年(昭和53年)4月 遊佐高校 第51回平田杯庄内高等学校野球大会優勝

1979年(昭和54年)9月 遊佐高等学校野球部監督退任

1981年(昭和56年)8月 羽黒工業高等学校(現羽黒高等学校)野球部監督就任

1988年(昭和63年)2月 大リーグ・スプリングキャンプ巡り

1989年(平成元年)11月 羽黒高等学校野球部OBチームによるオーストラリア遠征

1997年(平成9年) 9月 羽黒高等学校野球部監督退任 

2013年(平成25年)9月 羽黒高等学校野球部監督再就任

2014年(平成26年)9月 羽黒高等学校野球部監督退任

2015年(平成27年)3月 羽黒高等学校を副校長として定年退職

2015年(平成27年)6月 山形県高等学校野球連盟より「功労賞」を受ける

 

塾長:佐藤 繁信

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