いいねぇー、若い指導者たち
若い指導者たちに一日の練習を全面的に依頼することがある。それは実際にプレーに参加してもらい体現しての指導となる。最初は遠慮がちの中学生も時間の経過とともにお兄ちゃんコーチと一緒になり大きな声を出し、プレーを真似るようになる。これぞTTP(とりあえず・徹底的に・パクる)ではないか。口先での指導より即効性が生まれ、練習の流れも実に新鮮である。
私の身体には非科学・非合理な練習法が体験として底辺に流れている。それを乗り越えたから今があると言いたいが、道理を否定する力はそこにはない。
NPBは勿論、海の向こうのMLB情報や迫力あるプレーを瞬時に目にすることができる。若い脳はそれらの刺激を確実に受けとめている。経験だけを頼りに指導していたのでは、そうした素晴らしい感性を持った選手たちの能力を発揮させてやることはできないだろう。
By佐藤 繁信